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出演者紹介

彰田 新平
【主な出演作品】
劇団クレイジーボーイズ「まぼろしの地球探偵団」(2000年1月)
演戯集団ばぁくう「あかきくちびるあせぬまに」(2002年11月)
劇団アントンクルー「ハワードキャッツ」(2003年6月)
福岡・九州地域演劇祭「夏の夜の夢」(2010年8月・9月)
HANARO project vol.1「クリスマスに30万ウォンと出会える確率」(2014年7月)
劇団クレイジーボーイズ
~Shoda Shinpei~

脚本家が書いた本がある。
それから自立してどう作るかというのが
役者だと思います。
■ 九州戯曲賞をとった作品「となりの田中さん」を、受賞の前に観てたんですよね

― よろしくお願いします。幸田さんと一緒にやられるのは初めてですか?
彰田:初ですね。僕は幸田さんが九州戯曲賞を獲った作品「となりの田中さん」を、受賞の前に観てたんですよね。その時に面白い本だなと思ったんです。その時に演出はどうしているのかな?と気になったりはしていました。
― 始まってみてどうですか?演出は。
彰田:これから調整して行く段階にはいるのでしょうけど、ここまでの一ヶ月の間、こうじっと観ているというのがね、演出家らしいなとは思いました。
― 率先して稽古場に早く来て演技も色んなチャレンジをされていますね。
彰田:そうやって僕は作って来たから。それが今の幸田くんに合うのかどうかというのがね、ちょっと不安だったんだけど、今は、受け入れてくれているんでね。
― 役者に対するお考えなどありましたら。
彰田:脚本家が書いた本がある。それから自立してどう作るかというのが役者だと思います。こじんまりまとまるよりは、色々な人物がガチャガチャして日常というのは生まれるし、そうしないと芝居は面白くなっていかない。
■ 演技の奥深さというか内面の大切さというか、そういうのを学んだ。プロはやっぱり技術が必要だとね
― 楽しく稽古場に立ち会わせてもらっています。
彰田:そろそろセリフを覚えないといけない(笑)でも僕は、結局あまりその読まないというか、稽古の中で覚えて行くタイプだから。結局自分のセリフだけ覚えていくというやり方よりも周りに助けてもらうというか、全体で空気感を作って行くわけじゃないですか。
― 文字だけ覚えてもしょうがないですよね。
彰田:覚えなきゃいけないんですけどね。覚えて、ある意味最終的にはセリフを捨てる。捨てて舞台に立つということを心がけては毎回いるんですけど。

― こういうこれが俺のスタイルだからというのが出来てくるきっかけとか、転機とかありましたら。
彰田:僕はサラリーマンやっていて、30歳前くらいから芝居を始めたんですよ。そして東京とかでやったり九州でやったりというので色々していたんですけど。そんな中で知り合った役者さんにとある演技論のシステムの存在を教えてもらって、僕は東京に習いに行ったんです。そのシステムを話すと長くなるんですけど、そのシステムと出会って演技の奥深さというか内面の大切さというか、そういうのを学んだ。プロはやっぱり技術が必要だとね。基本としての技術を身につけないと。その上でプラスの内面的な成熟というか、そういうものが大切だというのがすごくわかって来ましたね。
■観客無視になるんですよ。相手役との二人の関係性は出来ている訳です

― 今後、こういう役をやってみたいという希望はおありですか?
彰田:無いですね。
― そうなんですか?
彰田:今まで色々な役をやりましたからね。以前、彰田さんの演技は面白いって言ってくれた人がいて、何が面白いのか聞いてみたら、毎回違うというんですよ。だからこれっていうのよりも来たものをいかに料理していくかというね、こういう役がやりたいというのはあまり無いです。
― 最後に何かありましたら。
彰田:僕は稽古でも思うんですけど、日常という雰囲気で演技してくださいと演出家に言われたとする。そのときに、普通の形でやったりする時に陥りがちなのは観客無視になるんですよ。相手役との二人の関係性は出来ている訳です。
その幅が舞台の場合は広いじゃないですか。その深さとそのライブ感の違いを大切にしていきたいですね。
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