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出演者紹介

仲 千恵
【主な出演作品】
劇団爆裂感乱写 「ナイタアカオニ」(2014年6月)
大猫座「やがて小さなplant」リーディング公演(2015年2月)
大猫座「私の小さなplant」(2015年10月)
劇団c4第24回公演「三日月探偵社CASE Final~下弦の月~」(2017年9月)
劇団四灯星「アイドルはやめられない!」(2020年10月)
爆裂感乱写
~Naka Chie~

作り上げたい作品がハッキリあって、
自分の中にあるものを深く深く、
彫刻のように掘っている人だなと。
■ 私の悪いところでもあると思うんですけど、すごく相手を観察しちゃうんですよね

― 今回の稽古参加してみていかがですか?
仲:稽古に参加するまではちょっとどうなるんだろう自分って思ってたけど、でもなんかすごく参加できて、自分にプラスになるな、とか。やっぱすごいな皆と思って見ながら。
― 幸田さんの演出について印象を教えてください。
仲:作り上げたい作品がハッキリあって、自分の中にあるものを深く深く、彫刻のように掘っている人だなと。結構うずうずしながら、なんか見守ってくれてるようなところもありますよね。でも私たちが違う方向に掘ったら、それいいねとか、こっちだよーと誘ってプラスにしてくれる。あ、ここが抜けてるんだとか、足りないんだっていうのは、すごくわかりやすくて、だから本当に自分、今勉強になってるなと思ってますね。
― 自分自身の演技の中で感じていることはありますか?
仲:私の悪いところでもあると思うんですけど、すごく相手を観察しちゃうんですよね。自分からは行かず、相手の空気に馴染んでその調和を保とうとする。物語の進む方向とか空気感をお客さんに伝えたいっていうのがあって。相手に合わす演技っていうか、合わす方向にいく演技って結構好きなんですよ。
― 相手を見て、入り込んで返すっていうのは今回の役どころにピッタリですね。
仲:うん、びっくりしたんですよね。
― 今回、チャレンジしようとしてる事はありますか。
仲:そうですね。相手の空気を優しく崩したい。バーン!じゃなくて、優しく崩してほぐしたい。今までが、受け入れて、そこに入り込むだったんですけどそうじゃなくて、優しく崩してほぐしていきたいっていうのを考えてチャレンジしています。
■ その40歳っていうのが転機ですね。いろいろと回り始めたと。ふふふ
― 役者を続けて行く中で、大きな変化があった時はありますか。
仲:40歳になる時に色々ありました。1つは、私がずっとお世話になってた高校の先輩で、朗読とか語りで賞を取ってたりする方なんですけど。自分がやりたいと思うことを堂々としなさい。もうそれをしていい時なんだからっていうことを言われて。そこから踏ん切れて色々やりはじめましたね。
― その方との関係性があってこその言葉の重さだったんですかね。
仲:ですね。2つ目なんですけど。絵描きの幼馴染の子がいて、その子が絵を描いて私が読むっていうことをやっていて。だけど忙しさもあって一時期休止。40歳になったら始めようって約束したんですよ。その40歳になる年にその子が亡くなったんです。この2つが重なって、これは役者をやらないけんなって。

― そうでしたか、、、
仲:今は高校演劇部に教えに行くようになって。その40歳っていうのが転機ですね。いろいろと回り始めたと。ふふふ。
■ 受け止める側って自分の心とか汚いとこ見せたら、受け止めれないじゃないですか

― これから挑戦してみたい役とかありますか?
仲:発狂する役とか、ぶちぎれる役をやった事がないんですよ。なんか雰囲気がそういう雰囲気じゃないって言われて。
― でも確かに受け止めることが得意な人には、振りにくい役かもしれませんね。
仲:振らないでしょ。でもやってみたいし。そこでもう1回殻破れないかな、私。
― これまでの活動の中で大きく影響を受けた作品はありますか。
仲:大猫座の芝居はすごく思い出があります。
― どういったエピソードが。
仲:脚本・演出の大塚という方が北九州にいらっしゃって。大塚さんの芝居って深い感情を出すんですよね。人間のどろっとしたとことか、そこから逃げずに向き合う事をしていて。
― 向き合う対象は自分なんですか。
仲:そうです。負の話でも笑顔で話したらちょっと優しい雰囲気になるじゃないですか。でも、自分にとって痛い真の部分をちゃんと出すための演出でした。そうじゃないと、観てる人にそれ演技してるよねと思われちゃう。
― 他人のことを受け止めることを得意としている仲さんが、自分の新しいページをめくった現場だったわけですか。
仲:そうですね。多分癖なんですよ。受け止める側って自分の心とか汚いとこ見せたら、受け止めれないじゃないですか。だけぇ、自分の悪いとこだよねって思いながら。さっきの話につながるんです。とち狂いたいんです。はははは。
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