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出演者紹介

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的野 将幸

【主な出演作品】
FOURTEEN PLUS 14+ 音楽劇「サンゲツキ」(2019年10月)
hen house#7「きりんヶ丘展望台」(2019年12月)
砂漠の黒ネコ企画「ぼくら、また、屋根のない中庭で」(2018年2月)
劇団天地第24回公演「タルゴナコーヒーを飲みながら」(2021年2月)
最新旧型機クロックアップ・サイリックス

第22回公演「科学と学習」(2021年8月)

ITR entertainment

~Matono Masayuki~

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役とか書かれたセリフの中身を
背景まで汲み取ろうとしてる姿を
目の当たりにした時ですね。
ちょっと負けられないな。

■ ギャフンと言わせようとか思わないようにしてます(笑)

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― 稽古中盤ですが、今回の稽古場の雰囲気はいかがですか?

的野:やっぱり参加している俳優の皆さん意識が高いですよね。

― どんなときに感じますか?

的野:台本もらって次の稽古では本を手放している所とか。役とか書かれたセリフの中身を背景まで汲み取ろうとしてる姿を目の当たりにした時ですね。ちょっと負けられないなっていう感じです。

― 今回振られた役について、どんな印象を持っていますか?

的野:コメディ・リリーフ的な役ではないと思っているので、萩尾さん演じる真梨花と物語にちゃんと線をひく役だから、ギャフンと言わせようとか思わないようにしてます(笑)

― 座長でぐいぐいというわけでもないですね。

的野:もともと自分が、ぐいぐい引っ張る感じのタイプでもないってのはあるんですけど。自分が演じる翔平は人の意見に簡単に動かされちゃうというか、本音をあんまり言わないタイプ。

■ だから相手の芝居を受けて、しっかり反応して揺れ動いています

― 翔平という役はずっと翻弄されている?

的野:そうなんですよ。ユニークな人達がたくさん登場するお話なんですけど、いろんな人を跳ね返すでもなくフワフワした芯の緩い男なんですよね。だから相手の芝居を受けて、しっかり反応して揺れ動いています。

― 揺れ動き職人が板についてきましたね。

的野:こういう役どころは初めてなので、役者としてターニングポイントになるかもしれません。

― 今後、こういう役をやりたいというのはありますか?

的野:そうですね。今後やりたい役は、とことん悪に堕ちるか、モテたいっす(笑)

― モテたい(笑)

的野:あそこのシーン、キュンとしたーとか言ってキャーキャー言われたい。相手役の人からも、すごく舞台上で恋愛しやすかった、みたいなことを言われたい。

― そのステレオタイプな願い、いいですね。

的野:(笑)

― モテたいっていうのは幕から舞台に出た瞬間、黄色い歓声が飛ぶような?

的野:そういうのも面白いんですけど、観終わったあとに真っすぐ家に帰るんじゃなくて、作品を思い起こしながらいつの間にかカフェに寄ってる、気づけば海に来てたみたいな。見てくれる人の日常に魅力を届けたいですね。

― 来場前から観終わったあとの時間まで、ときめいて欲しい。

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■ 自分がやる役を一番自分が理解してあげないと

的野:もちろん作品全体を魅力的なものだと思ってもらいたいですね。今回、翔平という役を演じるにあたっては、人との関係に踏み込み過ぎない男をしっかり見せたいです。

― 役に感情移入するような所もあるんですか?

的野:踏み込めない男・翔平には心が動いちゃいますよね。もうね、翔平くんは優しいんですよ。もうそれがゆえに、こう、ズバッと踏み込めない。台本読んで自分で泣きましたもん。

― 的野さんと同年代の男性としては象徴的な1つの姿かもしれませんね。

的野:全体通しての話の流れもそうだし。翔平くんとしての成長もそうだし。個人的にもやっぱり通じるところが彼とはあるので、本番終わるまで寄り添っていきたいですね。いろんな役はあれど、自分がやる役を一番自分が理解してあげないと。

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― 役と俳優の距離感で、意識することは?

的野:自分の心の拠り所が安定しなくて揺れていた男を演じる時、そんな弱さを含めて受け入れてくれたら、感動しちゃうじゃないですか。

― 役に没入していくような感覚があるんですね。

的野:でも俳優として役に共感して心が動いているシーンでも、それを露骨に出したらお涙頂戴な芝居になっちゃいがち。そこはグッと堪えて距離を取りますよね。その方が彼もモテると思うし、作品も魅力的になるよねって。

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