出演者紹介

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林田 麻里

【主な出演作品】
シアターコクーンオンレパートリー「カメレオンズ・リップ」(2004年2月) 
TRASH MASTERS「来訪者」「極東の地、西の果て」(2013年7月) 
「めんたいぴりり〜博多座版〜」(2015年3月)
風琴工房「アンネの日」(2017年9月)
流山児☆事務所「わたし、と戦争」(2018年10月)

LUCKY RIVER

~Hayashida Mari~

準備はしてくるけど捨てる。
そこから解放されるところに面白みがあるんじゃないかなって大切にしています。

■自由でいたい。新鮮でいたいなって事を考えますね

― 今回、稽古序盤は東京と福岡でオンライン稽古でした。

林田:正直なところ(セリフの)タイムラグには苦しみました。オンライン稽古が初めてだったということもありますし、通信のタイムラグをカバーするために、少し早めにセリフを言ったり(笑)

― 演出を受けていて感じた事は?

林田:幸田さんは細やかにお気遣いいただいてるなというか、すごく優しい方だなと思いますね。

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― 人柄が?

林田:繊細に演技を見た上で演出していただいて、安心しました。作家であり演出家なのでご自身の中で人物像がハッキリある上で、こちらの意見も楽しんで採用して下さるので安心して色々と試せました。

― 今回に限らずですが、俳優として気を付けている事を教えてください。

林田:自由でいたい。新鮮でいたいなって事を考えますね。

― 何からの自由という事なんでしょうか。

林田:台本を読んだときのイメージは大切にしつつ、そこに縛られずに人と物を作る楽しみを忘れないようにしたいですね。演出家ともそうですし、共演の俳優とも決め込まないというか。

― 台本を読み込んだ上で新鮮さを保つためにどんな事ができるでしょうか。

林田:準備はしてくるけど捨てる。読み込んで来たものを全部詰め込んで稽古場で披露するみたいな所も前はあったかもしれないですけど、そこから解放されるところに面白みがあるんじゃないかなって大切にしています。

― 初めての相手と創作する時には、色々と準備したくなりませんか。

林田:同じ監督や演出家と続けて作品をつくることも多いんですが、逆にそっちはそっちで難しいなと思っていて。

― 新鮮さという意味では薄れて行きがちと。

林田:感覚を共有しているから世界観を早く理解できるとか良い部分もありますけど、逆に以前のイメージで決め込んでしまう怖さもあります。回数を重ねるごとに新鮮であることって難しいな〜と思ってます。

■ 物心ついた頃から、1人で設定決めてセリフを言うみたいなことやってたんですよね(笑)

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林田:私、やっぱり演じてるときにすごく自由に感じるんですよね。だから芝居やってんだと思います。想像上の世界の中で、想像上の状況とかキャラクターを借りることで、自分を出していいわけじゃないですか。

― お芝居が本当に好きなんですね。

林田:稽古が好きな役者さんと本番が好きな方といると思うんですけど、私はどっちも楽しいですね。

― 役者を始めた時からずっとそうなんですか?

林田:物心ついた頃から、1人で設定決めてセリフを言うみたいなことやってたんですよね(笑)

― いわゆる、ままごと的なことではなくですか?

林田:ままごと的なことだと思うんですけど、誰もいないのに喋っているみたいな。

― 1人きりなのに、他人を演じてるわけですか。

林田:そうです。何とかごっことかも大好きでしたしね。

― 友達とやったりしなかったんですか。

林田:友達とやるのも大好き。ただ、大好き過ぎて、いつまでたってもやってるから、最後にはもうみんな付き合ってくれなくなっちゃう。

―(笑)

林田:それでも足りなくって、ずっと1人でやってたんだと思う。自分の中のエネルギーを、お芝居という形だったら出していいわけでしょう?これって、すごい自由ですよね。

■ 上手いなんて正解はないし、突き詰めても魅力的になるかは別

― これからやってみたい役、ありますか?

林田:キャスティングをする方が「あっ、これ林田麻里に演じてもらいたいね」と思ってくださったらこんな幸せはないって思うんです。ここ数年は、以前だったら来なかったような個性的な役をやることが増えていますね。そういう癖のある役にも、血を通わせたいです。

― こんな俳優になりたいと意識する時はありますか?

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林田:若い頃って上手い役者になりたいとか、そういう評価がもらいたかった気がするんです。けど、上手いなんて正解はないし、突き詰めても魅力的になるかは別。だから、魅力的な俳優になりたいかな。

― なるほど。

林田:俳優がみんなぶつかるとこだろうけど、自分の個性とは何だろうかっていう事と、ずっと向き合っていかなきゃいけないんでしょうね。